順天堂大学医学部附属 順天堂医院−婦人科内視鏡チーム−
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子宮内膜症 治療の選択肢

 
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子宮内膜症の発生部位

1.腹膜

赤色病変
黒色病変
白色病変
子宮筋腫表面に止血防止の目的のピトレッシンを局所麻酔し、電気メスで切開を加えます。 筋腫核を索引して核出します。 筋腫核を索引して核出します。

 腹膜病変は超音波検査やMRIなどの画像診断で見つけることは困難であり、腹腔鏡でのみ診断できる病態です。
出来たばかりの若い病変が赤色、ホルモンに反応して内部に出血すると黒色、治癒過程に入ると白色になります。赤色病変からは、不妊などの原因になるサイトカインという物質が分泌されます。


2.卵巣

超音波
子宮筋腫表面に止血防止の目的のピトレッシンを局所麻酔し、電気メスで切開を加えます。
微細顆粒状の嚢胞
子宮筋腫表面に止血防止の目的のピトレッシンを局所麻酔し、電気メスで切開を加えます。
MRI(T1強調)
筋腫核を索引して核出します。
子宮筋腫表面に止血防止の目的のピトレッシンを局所麻酔し、電気メスで切開を加えます。

 卵巣チョコレート嚢胞は、経腟超音波検査やMRIで簡単に診断できます。チョコレート嚢胞の内容は古くなった血液です。

3.ダグラス窩

MRIゼリー法
筋腫核を索引して核出します。
筋腫核を索引して核出します。

 ダグラス窩深部内膜症は、子宮内膜症の中で最も重症な病態です。当科では、腟と直腸に超音波ゼリーを入れて撮影するMRIゼリー法で診断します。手術では、癒着を完全に開放して病巣を取り除きます。


4.その他(腸管、月経随伴性気胸など)

腸管内膜症
MRIゼリー法
腸注造影
コロンファイバー
子宮筋腫表面に止血防止の目的のピトレッシンを局所麻酔し、電気メスで切開を加えます。
筋腫核を索引して核出します。
筋腫核を索引して核出します。

 直腸の子宮内膜症により、直腸が狭くなって、月経時に耐えがたい痛みと血便がでます。診断はMRIゼリー法、注腸造影、コロンファイバーによって行う。腹腔鏡下直腸低位前方切除術や低用量ピルなどで治療します。


月経随伴性気胸
 
横隔膜を胸腔から見た
シェーマ
順天堂大学呼吸器外科
宮元助教授提供
子宮筋腫表面に止血防止の目的のピトレッシンを局所麻酔し、電気メスで切開を加えます。 筋腫核を索引して核出します。 筋腫核を索引して核出します。

 横隔膜にある子宮内膜症組織に月経時に孔があいて、気胸がおこる状態です。気胸は月経に一致して周期的に起こります。治療は胸腔鏡下に行います。また、低用量ピルも有効です。

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手術の限界

 全ての子宮内膜症が腹腔鏡手術の対象となり、特に手術の限界はありません。癒着が著しいダグラス窩閉塞や腸管内膜症の手術では、直腸損傷や尿管損傷のリスクがあります。

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子宮内膜症の手術方法

1.ダグラス窩

 最も重症な子宮内膜症であるダグラス窩閉鎖を剥がして、開放する手術です。


【1】
両側のチョコレート嚢胞とダグラス窩閉塞
子宮筋腫表面に止血防止の目的のピトレッシンを局所麻酔し、電気メスで切開を加えます。 子宮筋腫表面に止血防止の目的のピトレッシンを局所麻酔し、電気メスで切開を加えます。
【2】
癒着剥離時
筋腫核を索引して核出します。 筋腫核を索引して核出します。
【3】
癒着剥離後内膜症病巣を摘出
子宮筋層・子宮表面を吸収糸で縫合します。 子宮筋層・子宮表面を吸収糸で縫合します。
【4】
手術終了時
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2.卵巣チョコレート嚢胞

 卵巣チョコレート嚢胞や皮様嚢腫の袋を正常な卵巣から剥離して、正常部分のみを残して、卵巣機能を温存する手術です。

【1】
右卵巣が7cmに腫大
子宮筋腫表面に止血防止の目的のピトレッシンを局所麻酔し、電気メスで切開を加えます。 子宮筋腫表面に止血防止の目的のピトレッシンを局所麻酔し、電気メスで切開を加えます。
【2】
卵巣周囲癒着を剥離
筋腫核を索引して核出します。 筋腫核を索引して核出します。
【3】
嚢腫壁を摘出
子宮筋層・子宮表面を吸収糸で縫合します。 子宮筋層・子宮表面を吸収糸で縫合します。
【4】
卵巣被膜を形成
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